ぼくは絵本を作りたい。
突然だけど、僕は絵本を作りたい。
今読んでる哲学とか、自分が考えていること、伝えたいこと、それをまとめて、絵本にしたい。
5年をかけて完成させたい。
子供が10歳になったら、渡したい。
出版はしない。家族で見るためだけにつくる。
ふと、昨日の夜思い立って、一気に作ってみた。まだ、構想段階なので、バージョン0.01くらいだけど、5年かけて文と絵をまとめて、一冊の本にしたい。
(表紙絵:子どもが本を読んでいる)
ちいさなものがたり
ぶん・え ゆう
(p1,2:もくもく、きらきらと子どもの絵)
なぜぼくはここにいるの?
どこからきたの?
どこへいくの?
こたえなんてないよ。
こたえても、こたえても、
つぎからつぎへと
ぎもんはでてくるんだよ。
(p2,3:おじいさんとカンテラ、子供の絵)
きみのぎもんにこたえる
おおきなものがたりは、もうないんだ。
きみにできるのは、
きみだけの、ちいさなものがたりを
つくることだよ
まわりをみわたしてごらん。
ものがたりたちが、
かたりかけてくるよ。
(p5:宇宙の絵)
わたしは、うちゅう。
いまきみたちがいるうちゅうだよ。
とおいとおいむかし、137おくねんまえに、
ひとつのてんからはじまったんだ。
いまではこんなにおおきくなったよ。
わたしはそりゅうし。
みんなのからだも、いぬもねこも。
むしも、たいようも、ほしくずも。
ぼくからできている。
ちいさな、ちいさな、
6このつぶつぶ。
(p7,8:太陽系の絵)
わたしは、たいようけい。
46おくねんまえに、ガスがあつまって
できたんだ。
まんなかがたいようで、すごくあっつい。
さんばんめが、きみたちがいるちきゅう。
ちきゅうだけにうみがあって、もりがあって、いきものがくらしてる。
あかるいきんせいに、
わっかがオシャレなどせい、
こせいゆたかなたいようと、
はちにんのきょうだい。
(p9,10:恐竜、ねずみ、三葉虫、DNAの絵)
わたしはいきもの。
40おくねんまえから、ちきゅうにいるんだ。
うまれて、
ごはんをたべて、うんちをして、
おおきくなって、
こうびをして、こどもをうんで、
としをとってしんでいく。
ずっとそれをくりかえしている。
(p11,12:人と人が手をつなぐ絵)
わたしは、きみとおなじ、ヒト。
ヒトはひとりひとりだけど、
ひとりではものがたりをつくれない。
ヒトとヒトがであい、
はなしあい、ときには、
けんかしたり、きずつけたり、
なかなおりしたり、あいしあったり、
つながることで、ものがたりがつくられる。
(p13,14:家、学校、公園、都市の絵)
まちでくらしているきみ。
きみのまちには、どんなヒトがいるのかな。
おとなりさん、がっこうのともだち。
こうえんをいぬとさんぽするおじいさん、
えきでかいものするおねえさん。
まちはきみのせかいだ。
いえがあり、こうえんがあり、もりがあり、
かわがあり、みんながくらしてる。
ちいさな、そしておおきなせかい。
(p15,16お地蔵さんとスマホと子供)
じんじゃでかみさまにおねがいをする。
ぶつだんで、ごせんぞさまとであう。
おじぞうさまは、
むかしからそこでわらってる。
スマホでともだちとでんわ。
ここは、かことみらいがであういま。
(p17,18:山の上の風景の絵)
きみがよんだほん、
ともだちからのことば、
めのまえにひろがるけしき、
きみのめが、みみから、
ものがたりがかたりかける。
(p19,20:本から子供と音符と筆)
きみが、
つむいだことば、
えがくいろ、
かなでたおとが、
きみのて、あしをうごかせば、
ものがたりがうごきだしていく。
(p21,22:夕日と駆け出す子供)
さあ、かけだしてごらん。
うつくしい、にじいろのものがたりたちが、
むこうでまっているよ。
(裏表紙絵:本を置いて…)