ゆうのうつ病絵日記

うつ病になってしまった、40歳のおじさんの悪戦苦闘の日記です。

哲学ノート(デモクリトス)

皆さんこんにちは、ゆうです。今日は、私が最近興味を持っている哲学の話をしたいと思います。

私はこの5,6年くらい、企業戦士として大きなプロジェクトを成功させる、業績を上げて誰よりも早く出世する、それが自分の成長につながると信じて、生きてきました。

でも昨年10月から急に具合が悪くなり、睡眠もまともに取れず、うつ病と診断されました。

原因ははっきり分かりませんが、このような価値観で生きてきたことも要因の一つなのでしょう。

これまでの価値観を見直さなくてはならない、生きる意味を新たに探さなくてはならない、そう言う状況の中で興味を持ったのが、哲学でした。

哲学は、「そもそも」を問うものです。色んな科学があるけど、そもそも世界とはなんだろうか?あるいは、自分ってなんだろうか、人間とは何だろうか?根本を問うのが哲学です。

哲学は、その問いに対して、次々と偉人、哲学者が現れ、色々な答えをしていくものなので、最終的な結論がある訳ではないです。でも、偉人たちの答えをヒントに、自分で考え続けることで、自分だけの答えがいつか見つかるものなのだと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、哲学の歴史のはじまりを今日は話していきたいと思います。

 

今から約2500年前の古代ギリシャの哲学者、タレスという人から哲学が始まったと言われています。

タレスは「万物の根源は水である」と言いました。これより前は世界の起源は神話により説明されていました。

タレスは「動物も植物も何もかも、水分が含まれている。だから、万物の根源は水である。」と考えたのでしょう。

世界が何であるかを、神話から理性によって説明したのです。

タレスに続く哲学者たちは、「万物の根源は空気である」、「いやいや火である」、「数字である」など、様々な説が出ましたが、この世界が何たるかの議論に終止符を打ったのがデモクリトスでした。

デモクリトスは、約2400年前の人物出、あらゆる物体は「原子」から成り立っており、何もない空間の中で、原子同士がくっついたり、離れたり、飛び回ったりすると言いました。

それぞれの物体の違いは、その大きさ、形、並び方、位置の違いによるのです。

この世界の捉え方は、現代とそう変わりません。原子より細かい陽子や中性子、更にクォークレプトンなどが発見され、相対論や量子論等で考え方が若干変わりましたが、約2400年前の考え方で我々は暮らしています。

今も昔も同じ世界感で生きている。

そう考えると、世界は意外と単純だと思えてきます。

哲学では、今に続く考え方が多く生まれました。哲学者たちは、今の我々の疑問や、どのように考え、生きていくかのヒントをいくつも与えてくれます。

私はうつ病になり、健康に生きていくことができていませんでしたが、改めて立ち止まってどのように生きていくかを見つめるため、この哲学ノートを続けていきたいと思います。