ゆうのうつ病絵日記

うつ病になってしまった、40歳のおじさんの悪戦苦闘の日記です。

詩と僕

皆さんこんにちは、ゆうです!

今回は、「詩と僕」というタイトルでお話したいと思います。

 

日常の何気ない美しさ、あるいは醜さだっなり、あるいは自分の感情が湧き上がるとき、それを誰かに伝えたいと思うことはないでしょうか。

 

うつ病で休職する前、僕は忙しさにかまけ、こういったものに目を向けなくなっていました。

うつ病に罹り、その辛さ、心の浮き沈みであったり、あるいは少し回復して日常の何気ない美しさに触れたとき。

その感情を何か形にして伝えたり、共感してもらいたい、と思うようになりました。

それは、自分の隣にいる人に伝えるでもいいし、遠く離れた人へのメールでも、140字のツイートでもいい。

表現することで形にできた時、その感情が自分の元から離れ、言葉は変ですが、「成仏」した気になれるのです。

 

表現と言っても、しっかり伝えたい時は、普通の文章で良いし、むしろその方が文意がしっかり伝わるのです。

 

ただ、きちんとした言葉になりきらない感情があるとき、それ伝える手段として「詩」は非常に便利なものとなります。

なぜなら、詩はその一つ一つの言葉の意味だけではなく、その意味以上のものを乗せて、伝えることができるからです。

また、自分でももやもやとして、分からないものを、雰囲気、情景の描写で、ニュアンスを伝えることもできます。

作詩は難しい、どう書けばいいか分からないという方も多いと思います。私もそうですし、理論の一つも知りません。

でも、アンパンマンを描いた、やなせたかし先生の言葉によれば、「幼児の詩はほとんど傑作、二十歳ごろから平凡」だそうで、知識があればあるほど本物の詩から離れていくのだそうです。

みなさんも恥ずかしがらず、自由に詩を紡いでみてはいかがでしょうか?

 

ここで、備忘録として、僕の分譲になりきれなかった言葉たちを置いておきます。

 

 

散歩 (21.6.8)

 

仕事もなく、昼間から自由に歩く

空は澄んだ青に、薄い筋雲

なのにどこか物悲しい

街路樹もどこかよそよそしい

どこへいこう?

どこへいってもいっしょ。

公園のベンチに座る

子どもの声が、遠く聞こえる

 

 

お礼参り(21.6.9)

 

近くの神社に通りかかる

もっと病気が悪い時、

毎日のように通ったっけ…

困ったときの神だのみ

久しぶりにお参りしていこう

病気も折り返しまで来たかな…

本当のお礼参りができるよう、

お願いしていこう

 

 

無題(21.6.18)

 

いつからだろう。 昔から完璧主義だった。

勉強もそう、仕事も120%やらないと気が済まなかった。

完璧にやらないなら、まったくやらない方がマシだった。

今もそう。

今は完璧から一番遠いところにいるのに。

完璧主義が自分を傷つけているのに。

 

 

雨音(21.6.16)

 

雨がしとしと降っている

僕はソファに横たわる

窓に滴が流れていく

暗い空を見ている

急に雨足が強まる

頭が重く鈍く痛む

雨が強く地面をたたく

静かな部屋に響く

 

 

無題(21.6.20)

 

朝露って宝石みたいで、 きれいだよね。 

儚いけど。

 

 

無題(21.6.18)

 

義務からは全て免れているはずなのに、

なぜか忙しい。

あれをいつまでに読まなきゃ、趣味の絵を描かなきゃ、とか家事しなきゃ、子供と遊ばなきゃ、とか。

別に必ずしもやらなきゃいけないものでもないのに。

実は昔からそうで、

誰にも頼まれていないのに、

勝手に義務だと思いこんでいたのかも。

 

 

無題(21.6.18)

 

ネガティブ思考って止められないよね?

理性で足掻いてみても、いつのまにか思考を乗っ取られている。

「自分が自分らしく」いることって、なんでこんなに難しいか。

ネガティブ思考は、自分より大きな大きなケモノ。

少しずつ、少しずつ、飼いならせたら良いけど。

 

 

無題(21.6.5)

 

久しぶりにスマホゲーをポチポチやる

急性期はベッドから一歩も動けなくて、

スマホゲーだけが救いだった

医者には良いとは言われないけど、

自責や悔恨に苛まれるよりは大分マシだった

自分は弱いままだけど、

ゲームのキャラはどんどん強くなった

久しぶりにそんなキャラを見て、

少しだけ誇りに思った

 


(21.6.4)

 

リビングから妻と子のひそひそ声が聞こえる

僕は一人静かな寝室

ドアの下から黄色い光が漏れる

僕は一人暗い部屋

頭の鈍い痛みと

過去の後悔の声がつづく

時計の音を聞きながら

 

 

 

(21.6.11)

 

窓辺のソファから

窓を見上げる

ブラインドの隙間から

空が覗く

澄み渡る青空

雲がゆっくりと

ゆっくりとすすんでいく―

部屋で聞こえるは エアコンの音だけ

外と違う時間が流れている

 

 

 

 

 

 

無題(21.6.18)

 

罪の意識に囚われている

今まで、仕事も頑張ってきたのに

家庭も大事にしてきたのに

自分が自分の罪を責め、罰を求める

罰が自らを傷つける

なぜだろう

理由なんてあるのかな

ただ本当は自分を肯定したいのに