哲学ノート(アリストテレス)
こんにちは、ゆうです!
今回は、プラトンに続き、古代ギリシャのソクラテス、プラトンと並び、3大哲学者に数えられる、アリストテレスについて勉強しましたので、皆さんにご紹介したいと思います。
★アリストテレスってどんな人?
1.プラトンの弟子であり、あのアレキサンダー大王の家庭教師をしていたこともある。後にリュケイオンという学校を創設した。
2.当時の学問を哲学、倫理学、自然科学などに分類し、多くの学問の祖と言われている。また、学問とは事実を知るだけではなく、事実の根拠、原因を探求するものとした。
論理学の祖でもあり、三段論法を整備したとされる。(一、ソクラテスは人間である。ニ、人間は死ぬ。三、よってソクラテスは死ぬ。)
3.全ての物体は質料と形相から出来ている、とした。
質料とは物体の材料であり(机で言えば材木)、形相とはそのものを成り立たせる性質(机で言えば、机のできあがるべきイメージ)である。
プラトンのイデアとの違いは、イデアは天界にあるとしたが、アリストテレスの形相はその物体の中にあるとした。
また、先の例で言えば、質料である材木は机にも椅子にもなり得る可能性を秘めており、この質料の状態を可能態と呼ぶ。
さらに、様々な可能性を秘めた材木が、机という一つの形相としての状態になるとき、それを現実態と呼ぶ。
この可能態=質料を遡るとき、最終的には混沌に、現実態=形相を進んでいくとき、最終的に神に行き着く。
アリストテレスの哲学は、この可能態から現実態に向かっての運動を軸に展開する。
4.倫理としての徳は、知識・技術・ 分別などの知性的徳と、勇気・節度・温和などの習性的徳に分けられる。
習性的徳は、例えば勇気は多すぎれば蛮勇となり、少なすぎれば臆病となるため、程よい程度の中庸において実現するとされる。
5.アリストテレスにとって最高の幸福は、神を観想する生活であるとした。観想とは、客観的な事実を観察し、理論化することであり、先に述べた形相においての究極である神を観想、世界の真理を追求することこそ、至福であるとした。
★ゆうが考える、アリストテレスのここがすごい!
アリストテレスは現代につながる多くの学問を体系化するとともに、その様々な学問それぞれに、特に生物学などは非常に細かな観察をし、研究をしました。
その博物学的な研究により、学問の基礎を築きました。
その研究の広さだけでなく、論理学という学問を築き、その論理を持って、すべての学問、そして混沌から神に至る世界の全てを体系化するなど、その偉大さと功績は、人類史上卓越したものと思います。
幅広い知識と、その体系性、爪の垢でも煎じて飲みたいところです。
いかがでしょうか?次は時代が少し飛んで、近代哲学の祖、デカルトをご紹介したいと思います、ではまた!