うつ病患者の幸福論4(不幸にならないために)
こんにちは、ゆうです!
今回は、幸福と真逆、不幸という人生のリスクの視点から、幸福論を考えたいと思います。また、今回は書籍ではなく、データから考えていきたいと思います。今回は、長いので2回に分けたいと思います。
1.どんなリスクがあるのか。
仏教では、生老病死を四苦と呼び、生きること、老いること、病むこと、死ぬことが最も根源的な苦であるとしています。
たしかに、すべての不幸はある意味で、この形に収斂されるのかもしれません。
今回は不幸を3つのデータから見ていきます。
一つは不幸の最たる形、死についてのデータ、死因ランキングを見ていきます。これにより、死というリスクの内容を見ていきます。
死因ランキング(全年齢)
1位 悪性新生物(がん)
2位 心疾患
3位 老衰
20年6月5日 厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の結果」より
これを見ると、死因は基本的に病死であり、日常の生活習慣病や、定期検診がリスク回避となり得るでしょう。
一方で、若年の死因に目を向けると、次の通りとなります。
死因ランキング(〜30代)
1位 自殺
2位 悪性新生物
3位 不慮の事故
18年6月19日 厚生労働省「自殺対策白書」より
こうしてみると、若いうちは自殺や事故に対する備えが必要ということでしょう。
次に、自殺の動機のデータを見ていきます。自ら死を選ぶほどの苦悩が発生する動機から、先程の死因のリスク分析を行うとともに、ある意味で究極の不幸の原因でもありますので、その視点からも見てみたいと思います。
自殺の動機ランキング(判明しているもの)
1位 健康問題
2位 経済・生活問題
3位 家庭問題
4位 勤務問題
5位 その他
18年6月19日 厚生労働省「自殺対策白書」より
先程の死因と同様に健康による問題が大きそうです。意外というか、勤務問題よりも、経済・生活問題、家庭問題の方が高いです。
自ら死を選ぶほどの問題の深さを、これらの問題は持っているということです。
最後に、将来の不安ランキングです。これによって、多くの人がどのような問題をリスクとして捉えているのかを見ていきます。
将来の不安に関するランキング
1位 病気になる
2位 災害にあう
3位 事故にあう
4位 貯金がない
5位 もらえる年金の額が少ない
20年10月10日 SBI生命保険「将来の不安に対する意識についてのアンケート調査」より
これらのデータを総括し、人生におけるリスクは、概ね次の6つに分類できると思います。最期の死の問題は、直接はランキングにありませんが、この問題は生きている限り、離れない永遠の問題であるため、あえて追加しました。
この6つを、それぞれ見ていきたいと思います。ただし、今回は長くなってしまうのと、一つ一つの問題があまりに重いため、概要を触れるのみにし、随時、これはの問題は記事にしていこうと思います。
(1)健康問題
(2)経済・生活問題
(3)家庭問題
(4)災害、不慮の事故
(5)勤務問題
(6)死の問題
2.健康問題
健康問題は、病気や怪我の数、症状や環境により問題が様々かと思いますが、多くの方に関係する問題への予防として考えられるのが、生活習慣に起因するものでしょう。
これには、食事、運動、睡眠、飲酒・喫煙の週間のほか、メンタル疾患に対する予防として、ストレス解消、対人関係の改善などがあるでしょう。
また、定期的な診断などのモニタリングも重要です。
ただし、僕の場合、うつ病は会社の診断で分からなかったため、普段から自己の健康に意識的になること、必要に応じて検査を自主的に受けることなども必要でしょう。
つまり、生活習慣とモニタリングが、予防にとって必要だと思います。そして、僕は、健康を損なってから、この重要性について気づきましたが、それからでは遅く、大きな代償を払うことを申し添えておきます。
3.経済・生活問題
経済・生活問題は、健康問題と比べてもさらに状況が複雑なため、一般論で言えば、(給料に限らず)収入が安定しており、必要な生活費を賄えている、必要な貯蓄等があることが、この問題の基盤であると考えます。
そのためには、(給料に限らず)収入を得るための、業務遂行能力、行政手当・給付などの知識などのスキル、そして頼れる人脈・人間関係が必要です。これは、()書きのとおり、給料を高くするためだけでなく、副業をする、各制度を利用する、人に助けてもらうことをも含めて、自らが生きる収入を確保する手立てを考える力が重要です。
また、生活費を適正にする努力も必要です。これにはまず、家計簿(アプリ)をつけて、支出を記録する、そしてそのうえで無駄がないかを見ていく必要があるでしょう。
携帯電話の料金や、保険料などが無駄があることが多いです。
最後に貯蓄等ですが、収入と支出から、きちんと毎月、少なくても良いので決まった額を必ず積み立てるという方式が良いと思います。漫然と貯めると、気づかないうちに減っていることもあるからです。
その上で、考えられるリスクに対し、貯金で賄えない時に、保険を利用するようにすることが大事です。
絶対に必要な生活資金以外に、余剰な資金があれば、インデックス投資など比較的リスクの低い投資に回しても良いでしょう。
長くなったので、続きは次回にしたいと思います。